夏休みに入り、夏合宿に行く学生さんが増えてきた今日この頃です。
今回は、夏合宿にはつきものの『筋肉痛』について。
「イテテテテ...」夏合宿など、いつも以上に鍛えた時に、筋肉痛に悩まされた経験をお持ちの方も多いでしょう。僕も、ラグビー部時代にタイヤをひいて走り込みをして、歩くのすらままならなくなったことを思い出します。
筋肉痛は、筋肉にいつもより大きな負担が掛かった時に、疲労物質の蓄積や筋肉に小さな傷が出来たりして発生しますが、そのメカニズムは、ハッキリとは解明されていません。でも、筋肉痛を起こしやすい運動は分かっています。
それは『ブレーキング動作』です。例えば、坂道を下ったり、持ち上げたダンベルをゆっくりおろすなど、重力に逆らいながら、かつ、筋肉が引き伸ばされるような運動です。これは、持ち上げるよりも筋肉負担が大きいため、筋肉痛が起きやすくなるのです。(このブレーキング動作は、筋トレに有効とも言えますね)
ここで、よくあるこんな質問。「筋肉痛が遅れるのは老化?」
この答えも諸説ありますが、もっとも有力なのは、運動の程度でしょう。同じ慣れない運動でも、ジャンプやダッシュなど激しい運動であればすぐに起きるし、逆にマラソンなど瞬間瞬間では激しくない運動は、時間をおいて痛みが出てきます。これは、年齢は関係なく、筋肉痛は同様の傾向で発生します。しかし、症状やその経過に関しては違いがでてきます。加齢によって、痛みが強くなりやすかったり、治るのに時間がかかったりします。これは、加齢による活性酵素抵抗力が問題となるようで、傷めた筋肉の修復時に発生する活性酵素に対する抵抗力が高齢になるほど弱くなってしまうためと言われています。
筋肉痛が起こってしまった場合はどうするか?
運動直後の場合は、まずはアイシングを行います。その後、逆に温めて、マッサージやストレッチをするのも有効です。(軽い運動も良いでしょう)
睡眠や食事も大事です。カキやレバー、大豆に含まれる“亜鉛”や筋肉の材料である“たんぱく質”、抗酸化効果の高いビタミン類やポリフェノールを摂ると回復が速やかに行われます。偏らない生活を心掛けたいですね。
最後に、良くある誤解について。「筋肉痛にならないと筋肉が強くならない」
これは間違いです。筋肉痛にならなくても、鍛えられることははっきりと分かっています。鍛えすぎると逆に筋力低下を招いたり、故障の原因にもなってしまいます。やみくもにやらずに、正しく安全に鍛えることが、筋力アップの近道ですね(^_^)/