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院長コラム

第61回【アキレス腱断裂】

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今回は『アキレス腱断裂』についてまとめます。

①『アキレス腱断裂』について 

 

アキレス腱については、48回『アキレス腱炎(周囲炎)』で書いたように、身体の中で最も太く最も強い腱です。日頃から大きな負担に曝される場所だからこそ、とても強靭に出来ていますが、それでも切れてしまう事があります。

多くの場合、ダッシュやジャンプ、走りながら方向転換などのスポーツ動作時、地面を強く蹴った際に断裂が起こるのですが、その前段階として過労や変性(老化)などによる柔軟性の低下があります。(肉離れ同様  58回『肉離れ』

アキレス腱断裂は、以前はスポーツ選手のケガとして知られていましたが、近年では中高年や女性が増えてきています。発生しやすいスポーツとしては、テニスやバドミントン、バレーボール、剣道、サッカーなどが多いようです。スポーツ外傷としては、「復帰までは時間がかかる」と言う意味で重症と言えます。

② 症状 

断裂は部分的に起こることは稀で、ほとんどの場合完全に断裂してしまいます。

断裂部周辺には内出血による「腫脹(腫れ)」が出現しますが、もともとアキレス腱はすぐに触れる腱であるため、その断裂部に「凹み」をはっきりと確認できます。「痛み」は断裂部を触れるとありますが、驚くほど少ないのも特徴です。

アキレス腱のメインの働きは、足首の底屈(つま先を下に向ける動作)であるため、「つま先立ち」は出来なくなりますが、他の筋肉が働くことで「歩行は可能」です。

アキレス腱断裂は上記の特徴的症状に加えて「トンプソンテスト※」「シモンズテスト※」を行うことで、診断は比較的容易ですが、超音波やMRI等の画像診断を行うとより明確に確認できます。

「トンプソンテストThompson test

患者:腹臥位(うつぶせ)

検者:患肢膝を曲げて、同肢ふくらはぎを把持底屈せず(陽性)

「シモンズテスト」・・・「トンプソンテスト」の膝を曲げない

③ 治療法 

応急処置は『RICE法』(11回「応急処置RICE法」参照)を行いますが、足首を固定した方が良いでしょう。

診断を受けてからは、手術をするかしないかを選択して、それにより治療法や期間が異なりますが、ここでは共通の流れを大まかに。

◎初期は「底屈位(つま先が下)」にてギプス等で固定&松葉杖で免荷

◎固定時から患部に負担をかけない運動を積極的に行う

◎断裂部が安定してきたら底屈位のまま徐々に荷重。

◎徐々に底屈位の角度を減らす

◎ギプス固定除去後:患肢足関節の可動域訓練、専用装具使用

◎歩行訓練&つま先立ち

◎バランス訓練(不安定なところで立てるように)

◎片脚訓練

◎ランニング

◎競技動作訓練

以上を経て競技復帰していきます。

この間、経過をチェックしながら物理療法や手技療法も行います。もちろんアキレス腱のストレッチも入念に。

特に固定を弱めて荷重し始めた時期は、再負傷のリスクが高いので慎重に進めていきましょう。

④ 予後 

アキレス腱断裂は、時間がかかりますが十分に復帰できます。

前述のように、治療においては「手術する」「手術しない(保存療法)」で分かれてきますが、早期復帰を考えると「手術」をした方が早いことが多いようです。(ただし、長いスパンでは差はないとも)

また、復帰後もアキレス腱断裂の後遺症として柔軟性の低下が残っていることも少なくないので、痛くなくなってからでも入念にストレッチは行いましょう。

予防に繋がります。

⑤ 私見ですが  

僕がいた整形外科では保存療法を積極的に行っていました。初期はギプスにヒール(底屈位を保持するため)をつけて数週間固定します。勿論初期は松葉杖にて免荷を行い、ギプスもマメに調整していきます。固定をしていると脚が細くなり、固定がゆるんでくるのでフィット調節を行います。また断裂部をはじめ皮膚状態、かぶれが無いかなどの確認をします。そうこうしているうちにアキレス腱もしっかりくっついて、ちゃんと復帰していかれます。

一方で手術された方も診てきました。手術したアキレス腱は手術痕の見た目が痛々しいですが、早い時期から少々なことでは切れそうにない安心感がありました。固定期間は短いので、要する手間も比較的少なかったです。それらを踏まえて自分だったらどっちを選ぶか?僕が「選手」だったら手術を選びます。

その理由は「復帰が早い」ことにつきます。固定期間が短いことも魅力です。(肌も弱いので...)一方「一般人」だったら迷うと思います。仕事や季節(夏だとかぶれやすい...)など、様々ことを勘案して決めるでしょう。

また、僕が「女性」だったらさらに迷うかもしれません。なぜなら手術痕が残るからです。どの程度残るかは美容的に重要です。女性だけに限りませんが、気にする方には大事なポイントです。現実には、僕は身体を動かす仕事なので、「選手」に近い「一般人」と言えるかもしれません。だから恐らく手術を選択するでしょう。(傷は気にしません)ただし、『自然に治す』をモットーにしているので、手術なしで行ってみたい気持ちもあります。それでも十分治るので。でもなぁ...

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