『最も大きく最も強い腱』
アキレス腱の特徴です。アキレス腱は体の中でもっとも負担がかかる腱で、だからこそ最も大きく最も強い必要があると言えます。 そもそも腱とは、筋肉から繋がって骨に付着しているとても硬い繊維です。 筋肉の収縮によって引っ張られ、その力を骨に伝えて関節を動かしたり固定したりとコントロールしています。
アキレス腱は、ふくらはぎの筋肉から踵の骨にくっついていて強力に足首をコントロールしています。特につま先立ちの時などに大活躍するのですが、全体重を持ち上げ、かつ持続して支え続けられることを考えると、アキレス腱がいかに強い力に耐えられるか分かるでしょう。強靭なアキレス腱でも限界はあります。使いすぎたり、または加齢などを始め弱くなると、強い負担に負けて炎症が起きてしまいます。 炎症が起きると、「(アキレス腱を)触ると痛い」「伸ばすと痛い」「歩くと痛い」など、ちょっとした日常のことでも痛みが出ます。(腫れや熱感、内出血がでることも) 一旦炎症が起きてしまうと、元々大きな負担のかかる場所ですから、頻繁に出る痛みに悩まされると言うわけです。
治療としては、通常の炎症への対抗策と同様で、とにかく『負担を減らすこと』につきます。 炎症は負担さえ減らすことが出来れば、自然治癒力によって治まっていきます。その為に、必要に応じて包帯やテーピングサポーター等の補助具を使いつつ、ふくらはぎをほぐしたりして余計な緊張を減らしたりします。同時に消炎鎮痛対策として湿布等の薬剤や理学療法等を行うと、より早く治ることが期待できます。 治る為の環境を整えてあげれば、アキレス腱は必ず治ります。アキレス腱断裂のように大きく傷つけているわけではありませんので後遺症も少ないでしょう。 しかし、だからと言って安心してはいけません。
『そもそもなぜ炎症が起きたか?』
筋力低下や身体のクセなど、そもそもの根本的な問題が潜んでいることでしょう。 ここを踏まえて気をつけなければ、再発しやすいのは言うまでもありません。 アキレス腱は、最も負担のかかる腱なので。。(^_^)v