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院長コラム

第47回『股関節唇損傷(こかんせつしんそんしょう)』

更新日:

『股関節唇(こかんせつしん)』って聞いたことありますか? 一般に聞きなれないかと思いますが、有名人が傷めて手術し、ニュースになったのでご存じの方もいらっしゃると思います。

股関節唇とは、股関節にある関節唇(かんせつしん)のこと。 関節唇とはなにかと言うと、股関節の隙間を埋めるように取り囲んでいる軟骨のことです。 (肩の関節にもある)もともと股関節は、肩関節同様に骨同士の噛み合わせがとてもゆるい関節です。 だからこそ、広範囲に動かすことができるのですが、反面不安定で余計な動きをしやすい関節と言えます。(だからこそ、強力な靭帯や筋肉で支えられている)その股関節を、柔らかく、そして密閉するように取り囲んでいるのが、股関節唇です。 これがあることで股関節はサポートされ、安定した働きができるようになっています。

この股関節唇が傷んでしまうのが股関節唇損傷なのですが、多くの場合、股関節の骨と骨との間で挟まれて傷ついてしまいます。(よく動く関節だからこそ、挟む位置まで動いてしまうのですね)股関節唇には通常の軟骨と違い神経が存在します。そのため痛みを伝えやすく、傷つくことで痛み信号が直接伝わるのです。 (膝など、通常の軟骨には神経がない。だからすり減っても、それが直接痛む訳ではない)

この場合、治療は二つに分かれます。 手術をしない保存療法か、悪いところを取ってしまう手術療法です。 多くの場合、第一選択は保存療法を行って、それでも治りにくい場合に手術を行います。 さらには、そもそもの原因、つまり股関節唇が挟まれやすくなっている原因を突き止めて、根本的に改善することが大事です。(悪化&再発防止!)

なぜ挟まりやすいのか?

骨の太さや関節の形など、構造的なものが原因となることもありますが、筋肉のバランスを始めとする身体の使い方が原因になることも多いようです。 先に述べたように、股関節は広範囲に動く関節なので、筋肉によって骨が挟まりやすい位置に引っ張られたりするのもうなずけます。いずれにせよ、骨の構造的なものは手術以外では変えられませんが、筋肉は十分に変えられます。 したがって、ここでいかに改善できるかということが、保存療法のカギとなります。

「固くなり、骨を引っ張りすぎている筋肉はないか?」

「挟まりやすい動き方をしていないか?(特に骨盤の使い方)」

このあたりが大事ですね。 それでもダメなら手術を考えましょう。

-院長コラム

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