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院長コラム

第11回「応急処置RICE法」

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今回は、応急処置について。

転んだりして怪我した時の応急処置の基本は、なんといっても“RICE法”です。

ご存じの方も多いでしょう。“RICE”と言うのは、各処置の頭文字を集めたものです。一つずつみていきましょう。

おっと、その前に応急処置の原則を理解しておきましょう。それは≪出血(内出血含む)や炎症症状(腫れや熱感、痛みなど)を最小限に抑える≫ということです。

これは早く治すための重要なポイントであり、RICE法のメインテーマです。それを踏まえながら、一つずつみていきましょう。

まずは『R』です。

これは Rest(安静)ということです。つまり、怪我した場所は動かさずに安静を保つことが大事です。へたに動かすと、出血や炎症症状がひどくなるし、怪我した場所も悪化しかねないので無理は禁物です。

次は『I』です。

これは Icing(冷却)のことです。冷やすことで、血管を収縮させ内出血を減らします。また、痛みに対する麻酔効果も期待できます。したがって、怪我した直後はまずは冷やしましょう。(アイスノンや氷水、なければ流水でも)但し、凍傷にはご注意を。

次は『C』です。

これは Compression(圧迫)のことです。怪我した場所には多かれ少なかれ出血(内出血含む)が起こります。この時に圧迫を加えると止血効果があります。また、内出血などの吸収効果を高めることにもつながります。これらの効果は患部を早く回復させてくれます。

次は『E』です。

これは Erevation(拳上)のことです。患部を高い位置に挙げておくことを指します。体内の水分は重力に従って高さが低い方へ移動します。これは血液も同様で、例えば出血がある場合に、患部を低い位置に下げていると出血はさらに悪化してしまいます。とりわけ、出血多量の場合は、心臓よりも高い位置に挙げておくことが大事です。

そして、最後におまけです。

それは『S』で Support(支持)をあらわします。これは『R』(安静)につながるのですが、患部を安定させて安静を保つ。例えば、腕を骨折したときにあてる副え木や包帯、テーピング、サポーターなどを用いることがこれにあたります。

以上ですが、このRICE(S)法は、外傷応急処置の大原則です。早めの正しい処置が、治りやすさにも影響します。万一、何かあった時には『RICE(S)』を実践してくださいね(^o^)丿

 

 

H30/12/29追記)昨今のアイシング否定論について書きました。⇒ 第73回【アイシングは効果的か?】

『圧迫』についても、改めて見直してみる必要がありそうです。

 

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