機能強化の治療院

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院長コラム

第33回『こどものかかとの痛み:セーバー病』

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今日は子供のかかとの痛み『セーバー病』について。セーバー病、またの名を踵骨骨端症(しょうこつこったんしょう)と言います。その名の通り、これは以前の『成長痛』の時に書いた骨端症(こったんしょう)のことです。骨端症は、成長期の未熟な骨が繰り返し刺激されて発生する障害でしたね。そうです。セーバー病とは、成長途中で未熟な踵(かかと)の骨に起こる障害のことです。

セーバー病は、小学生高学年頃に起こりやすく、症状は(特に)運動後のかかとの痛みです。かかとは、体重のほとんどを支える上、人体中で最大の靭帯(じんたい)であるアキレス腱によって強力に引っ張られます。(強力な力が加わるから“最大”になっているのです)そもそも、かかと付近は構造上負担が大きいので、大人でもトラブルが起こりやすい場所ですが、こどもの場合、ここがまだ未熟で弱いのですから、なおさらですね。

治療にあたっては、“かかとの負担をいかに減らすか”と言うことが大事です。運動後など、痛みが強いときにはアイシング(冷却)して、炎症を抑えます。また、運動時のかかとへの負担を減らす工夫も大事です。かかとを少し高くするようなソールを使って、かかとにかかる体重を減らしたり、アキレス腱のストレッチをしてふくらはぎを柔らかくし、アキレス腱によるかかとの引っ張りを弱めたりと、負担を減らすようにします。あとは、成長してかかとが痛まなくなるのを待つのみですが、多くの場合、激しい運動をしている子に出やすく、そういう子に限って中々運動を休めないため、どうしても無理してしまいがちです。その場合は、テーピングやサポーターを使うなど、さらなる対処が必要になります。可能性もないわけではありませんので、思い切って運動をお休みすべきでしょう。

成長期は、一生モノの身体をつくりあげるこの大事な時期です。できるだけ、こじらせないように、運動を楽しみながら、成長させてあげたいものですね。(^.^)

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