今回は、当院の“癒す治療”、『体幹チューニング』について書きたいと思います。
昨今、“体幹(たいかん)”という言葉を耳にすることが多くなりました。
体幹と言うのは、つまり“胴体”のことですが、ここを強くすることで運動能力が格段に上がることから、スポーツ界を中心に注目され、そしてトレーニングに取り入れられてきています。
そのほとんどは、体幹の筋肉を鍛えることであり、より強く、より機能的に働かせるためのトレーニングを行います。
しかし、今回のテーマである体幹チューニングは、それらとは一線を画しています。
なぜなら、筋肉のトレーニングではないからです。
体幹チューニングは、体幹を鍛えるのではなく、呼吸法を用いた体操によって“整える”ものです。
ギターやピアノの演奏前にチューニングして音色を整えるのと同様に、身体のクセやストレスによって発生した、緊張や疲労などのブレを取り除いて、身体を素直に動かしやすくする術なのです。
その方が、力を発揮しやすいのは言うまでもありません。
体幹チューニングのカギは、“お腹と肩甲骨”にあります。
この二か所は、ストレスや疲労に対してとりわけ敏感で、かつ、身体の動きに大きな影響を与える場所でもあります。
ストレスでお腹を壊したり、肩こりがひどくなったという経験をされた方も多いことでしょう。
この二か所を、身体の芯から整えてあげることで、無駄な力の抜けた“自然体”になれるのです。(※自然体=武道などで意識される立ち方)
自然体になればなるほど、楽に立てて、力まずに素早く動くことが出来るようになります。
『柔よく剛を制す』の言葉に代表されるように、実力を発揮するには、ただ筋力が強いだけではだめで、しなやかに使いこなすことがとても大事です。
アスリートだけでなく、ストレスや疲労を溜めこみやすい方、しなやか健康習慣を習得していきませんか?
心身ともにスッキリしますよ~\(^o^)/