機能強化の治療院

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院長コラム

第32回『ストレートネック』

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首の調子が悪くて、病院でレントゲン写真を撮ったら、「あなたの首はまっすぐです」と診断された...と、こんな話を聞いたことありませんか?これは“ストレートネック”と呼ばれる首の状態のことです。

元々、首を構成する首の骨は、前方へ弯曲しています。この弯曲は、決して異常ではなく、重たい首を支えるクッションの役割を果たしていて、身体を動かす際のあらゆる衝撃から守ってくれています。ストレートネックでは、この弯曲が失われ、多くの場合顔を前方へ突き出すような姿勢になってしまっています。その為、首を支える後ろ側の筋肉や関節に疲労が溜まりやすく、結果として首のトラブルを発生させます。多くは首肩の重だるさや頭痛など、肩こりの症状ですが、悪化すると椎間板ヘルニアや首の骨の変形、そして神経麻痺なども引き起こしやすくなります。ストレートネックは首にとって“万病のもと”なのです。

ストレートネックの原因のほとんどは、日頃の姿勢にあります。特に、長時間のパソコン作業が原因となっている場合が多く、背中を丸めて顎(あご)を突き出すようにパソコン画面をのぞきこむ姿勢が、首をまっすぐにしてしまいます。これを長期間やればやるほど、その悪い癖がだんだんと頑固なものへと固まっていくのです。

ストレートネックと診断された場合、整形外科などでは、牽引治療などを行いますが、頑固になったクセはそんなものでは改善しません。一時的な改善があったとしても、すぐに戻ってしまうでしょう。長期間かかってできた身体のクセだと言うことを考えれば、当然だと言えますね。

解消のポイントは決まっています。姿勢をつくる筋肉や関節の働きを高めて、身体に『良い姿勢を覚えこませること』です。ストレートネックの原因となっている、緊張した筋肉や固まっている関節などを改善すると比較的楽に良い姿勢になります。(特に背中の関節をゆるめると効果的)そして、そこで終わらずに、いかにして良い姿勢を保つかが最後のカギとなります。デスクの高さなどの環境の見直しも可能な限りした方が良いでしょう。ストレートネックをつくる原因を減らしながら、首の健康守りましょうね。

これを読んで、心当たりのある人は、座ったまま天井(上)を見上げてみてください。首が痛んだり、上を向きにくい人は要注意ですよ。早めのケアをしておきましょう。(^_^)v

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