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院長コラム

第77回【腰痛を引き起こす力学的ストレス】

更新日:

腰痛はどの様な原因で引き起こされるでしょうか。

今回は「腰痛を引き起こす力学的ストレス」についてまとめます。

腰にかかる力学的ストレス

負荷として腰にかかる力学的ストレスとして

①「伸張ストレス」

②「圧縮ストレス」

③「剪断ストレス」

が挙げられます

一つずつ見ていきましょう

①伸張ストレス

腰の構造について考えた時、身体は前側に倒れやすいものです。

そのために身体を後から引っ張り姿勢を支えている腰には

この「伸張ストレス」が常に生じています。

さらに不良姿勢や重い物を持ったりすると、

ストレスが大きくなるのはもちろんですね。

ちなみに「腕を挙げる動作」でも大きくなるようです。

また、なんらかによって損傷を受けた坐骨神経などが伸張されて

腰痛が起きることも記しておきます。

「伸張ストレス」によって腰痛を引き起こしやすい部位として

・固有背筋群(脊柱起立筋や多裂筋など)

・胸腰筋膜

・坐骨神経や上殿神経

などが挙げられます。

②圧縮ストレス

腰には上半身の重みによる強い「圧縮ストレス」も加わっています。

ストレスに直接さらされるのは腰椎の「椎間関節」と「椎体椎間板※」です。

※「椎体」は分厚い骨の部分。

※「椎間板」は上下の椎体間に挟まるように存在する軟骨クッション。

とりわけ椎体椎間板には全体の80%がかかるとされています。

椎間板がつぶれてヘルニアなど起こしやすいのも納得ですね。

「圧縮ストレス」は姿勢によって変化します。

前屈み時には腰椎の前方、つまり「椎体椎間板」へのストレスが増加します。

逆に身体を後ろに反らしたり、

腕を上に挙げる際に生じる「伸展」と呼ばれる動作時には、

後方の「椎間関節」にストレスが増加します。

言うまでもありませんが、重いものをもつこともストレスは大きくなります。

更には、身体が左右に傾いたり捻りが加わると

圧縮ストレスの部分集中を招き損傷しやすくなってしまいます。
(椎間板ヘルニアや腰椎変形など)

また腰椎とは別ですが、

梨状筋(りじょうきん)など腰骨盤周辺の筋肉によって

神経などが圧縮されて起こる「坐骨神経痛」等の存在も特筆すべきことでしょう。

これは先の「伸張ストレス」と合わさると症状が顕著になります。

「圧縮ストレス」によって腰痛を引き起こしやすい部位としては

・椎間関節

・椎間板

・椎体(圧迫骨折など)

・坐骨神経 上殿神経

などが挙げられます。

③剪断ストレス

剪断とは

「接している物体同士のある面に沿って両側部分を互いにずれさせるような作用」

のことを言います。

腰における剪断ストレスとは「仙腸関節」で発生しているものを指します。

仙腸関節は「仙骨」と「腸骨」からなる関節で、

その接する面は比較的平らであるため骨同士による固定は強くはありません。

しかし、周囲にはとても強力な靭帯張りめぐらされているため

関節としての動きは決して大きくはありません。

仙腸関節の可動範囲は角度でいうと「平均2°程度」であり、

この動き方こそが「剪断ストレス」を生み出します。

剪断ストレスは、立位において体重がかかった時にもっとも強大になりますが、

それそのものは腰痛原因とはなりません。

多くの場合、原因となるのは「並進運動」と呼ばれる

姿勢変換時に発生する仙腸関節の運動です。

例えば、座っていて立ち上がる際には仙骨が前に傾くように仙腸関節が動きます。

腰痛経験がある方は、

このような時に痛みが出やすいことを覚えている方も少なくないのでは。

上記のように「剪断ストレス」によって腰痛を引き起こす部位は「仙腸関節」です。

最後に

以上、「腰痛を引き起こす力学的ストレス」についてまとめました。

臨床上ではこれらを考慮した検査および治療を行います。

但し、実際にはこのように単純なものだけではなく、

もっと複雑に絡み合っていることが少なくありません。

特に慢性腰痛は、総合的、全人的に

原因を探っていかなければならないと常々意識しております。

-院長コラム

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