機能強化の治療院

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院長コラム

第52回『有痛性外脛骨(ゆうつうせいがいけいこつ)』

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外脛骨(がいけいこつ)は、足の内側に出来る過剰骨(かじょうこつ)です。過剰骨とは文字通り“過剰な骨”。つまり余分に存在している骨のこと。これは、生まれつきあるもので、健常な方の15~20パーセントにみられます。もともとこの場所には足のアーチ(土踏まず)をつくる後脛骨筋(こけいこつきん)が付着していて、牽引力が強力にかかるところです。そこに外脛骨が存在すると構造的に弱点となり、炎症を起こしやすくなってしまいます。そうなると痛みだし、“有痛性外脛骨”が出来上がるのです。

症状はもちろん“外脛骨部の痛み”です。触っての痛みや、走ったりジャンプしたり運動時の痛みで、重症化すると激痛になります。また、特に成長期の発症(一番多い)では、外脛骨部が突起上に飛び出してくることも少なくありません。ちなみに飛び出した形は一生モノに...

治療はやはり『患部の安静』。理学療法や湿布、包帯固定などを用いて外脛骨部の炎症をやわらげることがまず第一です。その上で、負荷を減らすことが必須。ポイントは以下の通り。

1:直接的負荷を減らす  ~ 痛むことをしない ~

・痛む運動、運動量そのものを減らす(重症例では運動中止)
・足底板やサポーター、テーピングによるアーチサポート
・後脛骨筋を始めとする下腿筋のストレッチ
・患部への接触を減らす(靴による当たりなど)

2:間接的負荷を減らす  ~ 原因をつくる原因を減らす ~

・筋バランスの改善(筋力・柔軟性)
・運動時の姿勢やフォームの改善

前回のシンスプリント(http://jiritsudojo.com/archives/298)もそうですが、外脛骨も足に過負荷がかかり発生するスポーツ障害です。普段は何も意識しませんが、足部は全体重を支えているわけですから、強大な負荷に曝されているわけです。そこにトラブルが起こるのですから、よく見かける症状とは言え、なかなか侮れません。ほんとうに酷くなると摘出手術をすることにもなりかねませんので、しっかりケアをしていきましょう。(^^)/

≪付け足し≫
偏平足や外反足など、足のアーチに異常がある方は発症しやすい傾向があります。またシンスプリントや足底腱膜炎などと併発することも多いです。当てはまる方は予防の為にアーチサポートや運動後のストレッチ等を徹底しましょう。

-院長コラム

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