夏と言えば、水遊びの季節ですね。この時期になると、いつも海や川で泳いだり魚を捕まえたりしたことを思い出します。
一方で怖い思い出もあります。友達と川で泳いでいる時に、友達の足がつって溺れそうになってしまいました。幸い、足はすぐに治って、友達は笑いながら泳いで岸に戻れましたが、皆でヒヤッとしたものです。実際、足がつっての水難事故も多いですね。足がつるのは何も水泳中に限りません。治療の現場でも「今朝方、こむら返りが起こったの~」と報告を受けることがとても多いです。
そして、質問を受けます。「なんでかしら?なんで足はつるのかしら?」とても多い質問です。
実は、足がつるのには、何種類も条件があるのです。(下記参照)
1:筋疲労・・・疲労物質蓄積による
2:冷え・・・冷やされて血行不良となる
3:ミネラル不足・・・マグネシウムなどのミネラル不足
4:水分不足・・・脱水状態によるミネラルバランス不良
5:病的原因・・・脊柱管狭窄症や動脈硬化症等の疾患による神経伝達障害や血行不良
以上のこれらのどれかが、ある一定ラインを越えた時に、筋肉が異常収縮(痙攣)をおこし、いわゆる足がつった状態になるのです。とりわけ、水泳中では、沢山の条件に当てはまりやすいのがお分かりでしょう。(飲酒してると危険性↑↑↑)
足がつらないようにする、予防法はと言うと、これは昔から言われていることで、準備運動とこまめに休憩をとり、水分や栄養を補給することです。準備運動は特にふくらはぎを伸ばしておきましょう。休憩は、水温や運動量によりますが、長くても30分以内には陸上で身体を温めましょう。栄養補給は、スポーツドリンクやフルーツ(バナナなど)などを摂りましょう。
それでも、もしつってしまったら...その時の対処法は とにもかくにも “あわてないこと” です。足がいくらつっても、慌てなければ身体を浮かしながら移動することはできるものです。逆に焦って力んでしまうほど、身体は水中に沈みやすくなってしまいます。とにかく、あわてずに足が着くところまで移動して、つった筋肉(特にふくらはぎ)は伸ばしてあげると、次第に楽になってきます。
もちろん、まわりに人がいたら、助けを呼ぶのも忘れずに。安全に、夏の魅力を楽しみましょう。