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院長コラム

第50回『インナーマッスル』

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“インナーマッスル”

最近では当たり前のように耳にしますね。でも実は“インナーマッスル”と言う名前の筋肉は存在しません。決まった定義は存在せず、『インナー』つまり身体の奥に存在する筋肉のことを指しているのです。服の話をする時に出てくる“インナー”同様のイメージです。 (逆に体表近くの“アウター(マッスル)”もあります)インナーマッスルの主な働きは一言で言えば「安定させる」こと。 関節を制御して姿勢や動作を安定させるのがインナーマッスルの仕事です。

代表的な例をみてみましょう。

例えば “肩”。

肩関節はインナーマッスルが注目をされるきっかけになった場所です。肩を傷める野球選手の多さが物語るように、投球動作は肩にとても大きな負担が掛かります。投球時、重い腕を軽々と振り回すのは、大きくて強いアウターマッスルの役割です。

反対に(小さくて、決して強くはない)インナーマッスルはと言うと、そのアウターマッスルの働きをサポートしています。大きな力で振り回される、腕を胴体側に引きつけ、かつ、骨同士がぶつからぬよう良い位置に誘導します。つまり、このインナーマッスルが弱くなると、アウターマッスルの強力な力が肩を壊す力となって故障を招きやすくなるのです。弱くなる原因は、(インナーマッスルの)運動不足は勿論ですが、ピッチャーのように繰り返し負担をかけ続ける使いすぎも原因となるのです。

例えば“骨盤”。

最近健康や美容で話題となっているのがこの骨盤です。正確には骨盤周辺の深層に存在しているインナーマッスルです。(インナーユニットとも)

ここには、肩と違って大きくて強い筋肉が多くあり、主に姿勢バランスに働きます。じっとしている時ばかりか、動作時においても姿勢を保つために骨格を制御します。背中を丸めて脱力している、いわゆる“悪い姿勢”は、実はこのインナーマッスルがうまく働いていません。力を使っていないのですから感覚として楽ではありますが、実はこれが落とし穴。この姿勢こそ、肩こりや腰痛など多くの方が悩む症状の元凶となるのです。また、インナーマッスルが活性化しないために基礎代謝が落ち太りやすい体質を作り出してしまいます。本当に影響が大きいですね。

以上のように、インナーマッスルについて代表的な例を用いながら説明しました。身体機能にとってとても大事な筋肉だと言うことはお分かりいただけましたでしょうか。

“縁の下の力持ち”

インナーマッスルはどちらかというと意識しにくい地味な筋肉です。そのため鍛えにくい場所ではありますが、身体活動にとって決して欠かせないものです。鍛え方はシンプルなので、日頃から弱らぬように動かしましょう。まずは姿勢を正して。 (^^)/

【図:肩のインナーマッスルトレーニング例】

 

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